七月になるとあちこちで「朝顔市」が開かれ、色とりどりの花が咲き競います。朝顔は、「朝咲く花」とか「朝の容花(かおばな)」からつけられた名前でもともと熱帯アジアの花でした。
 日本には、奈良時代に中国から薬用植物として伝わりました。朝顔の種を乾燥させたものには利尿作用があり「牽牛子(けんごし)」という生薬として利用されました。ちなみに「牽牛」とは七夕のお話にも登場する「牛飼い」のことで、牛と交換するほどの価値のあるものだったそうです。 現在のように、花の美しさを楽しむようになったのは江戸時代からです。貴族や大名はもとより、植木師や一般庶民まで巻き込んで、大朝顔ブームがおこりました。当時は、白・藍・縞・絞りなど独特な色のものや、変わった形の花びらを持った「変化朝顔」が好まれました。 朝顔の有名な句といえば、加賀千代の『朝顔やつるべとられてもらい水』でしょう。「朝顔への愛情」と「ご近所さんとの交流」を感じますが、井戸を使わない現在では、「つるべ」も「もらい水」もピンとこないかもしれませんね。
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