『花虎ノ尾(はなとらのお)』
見かけたことはあるけれど、名前は知らない。そんな花がけっこうありますね。「花虎ノ尾」というユニークな名前は初めて耳にしても、桃色のちょっとかわった花を見れば、「あぁ、これか」と思うことでしょう。切り花や花壇用として使われていましたが、最近では鉢花もよく見かけ、青い花もあるようです。 アメリカのバージニア州で生まれたこの花が日本に渡ってきたのは大正時代。茎が角ばって、花の形が虎の尾に似ていることから「角虎ノ尾」とも呼ばれ、さらに花が美しいので「花虎の尾」の名前も生まれたそうです。 花虎ノ尾は紫蘇(しそ)科で、花は四方に突き出すように咲きます。開花直前のつぶつぶした様子が特徴的なので、それゆえにこの花を覚えている人も多いでしょう。 英名は「False dragonhead」(フォルス・ドラゴンヘッド)。直訳すると「偽りの龍の頭」です。たしかに花をアップで見ると、どことなく龍の頭に似ているような気もしますね。 名前に「虎ノ尾」が付く花はほかに、「伊吹虎ノ尾」「春虎ノ尾」「岡虎ノ尾」などがあります。やはりどれも虎の尾に似た風情ですが、決して猛々しくはありません。名は勇ましくとも姿は可憐な花たちです。 |
見かけたことはあるけれど、名前は知らない。