『柊(ひいらぎ)』
冷たく澄んだ空気にのって、キンモクセイに似た柔らかい花の香りが漂ってきたら、モクセイ科の柊(ヒイラギ)の花が咲いているのかもしれません。葉の陰で白い花は、小さく控えめな姿で房になって咲いています。クリスマスにつき物の、赤い実をつけるモチノキ科のセイヨウヒイラギと葉の形が良く似ていていますが、モクセイ科のヒイラギの実は小さくて黒く、残念ながら観賞用にはあまり向かないようです。 硬くて光沢のある葉の輪郭は、ギザギザで鋭いトゲがあります。触ると「ひいらぐ(=ひりひりと痛くなる)」ことから、ヒイラギと名づけられたとか。そのトゲが邪気を防ぐと古くから信じられ、人々は庭木にしたり、節分には鬼を払うために、臭いイワシの頭と一緒に戸口に挿したりしてきました。今も、門口や庭にヒイラギを植える家は多いようです。 年月につれて、葉を縁取るトゲは少なく丸くなり、老木になると葉そのものがすっかり丸くなってしまいます。しかし剪定したところから新しく出てくる葉には、やはり鋭いトゲがあるそうです。 年齢とともに角が丸くなりつつも、刺激を受けて若々しい感性を発揮する…人も見習いたいものですね。 |
冷たく澄んだ空気にのって、キンモクセイに似た柔らかい花の香りが漂ってきたら、モクセイ科の柊(ヒイラギ)の花が咲いているのかもしれません。葉の陰で白い花は、小さく控えめな姿で房になって咲いています。