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『節分草』

 季節に敏感に反応する植物を、人々は古くから暦にちなんだ名前で呼びました。節分草(セツブンソウ)もその一つで、2月の節分頃から咲き始めることから、このように名付けられました。
 春の短い間だけ姿を現すことから「春の妖精」とも呼ばれます。2センチ程の白くて可愛らしい花の姿にふさわしい呼び名ですね。主に山里の日陰や砂利のある石灰岩地などを好んで咲くので、山歩きなどで見かけます。春先には、節分草を目当てに山を散策する人も多いようですよ。
 ぱっと目に入る白い花びらのような部分は実は「ガク」で、花は小さな黄色の蜜腺に変化しています。積もった枯れ草からひっそりと顔を出して咲きますが、花の盛りの時期には、山の斜面一帯が真っ白な花に覆われ、雪がふり積もったかのような美しい景色になる場所もあるそうです。
 節分草のような山野草を育てるのは難しいのですが、庭造りに取り入れると春の芽吹きを感じる風情ある庭になるでしょう。
といっても、山に自生しているものを持ち帰るのはやめましょう。採取が禁止されている場所もあるので、うっかり採ると処罰されることがあります。
山歩きの途中、道端でガーデニング用の植物が売られているお店などで購入するとよいでしょう。

 

 

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